絶対女王がいない時代の欧州選手権。不調のザギトワは、生き残れるか?

Number Web によると。

 1月27日に終了した2019年欧州選手権で、女子は新チャンピオンが誕生した。ロシアの16歳、ソフィア・サモデュロワである。

 今シーズンがシニア国際試合デビューで、スケートアメリカ3位、ロステレコム杯で2位に入り、初進出したGPファイナルで5位という成績だった。

 昨シーズンはジュニアGP大会2試合で優勝したが、ロシア選手権では11位に終わり、世界ジュニア選手権に出場した経験もない。

 それに彼女のさらに下の世代には、4回転を跳ぶジュニアたちが控えている。サモデュロワはどちらかといえば地味な存在で、それほど注目されていた新人ではない。

 「今は感情が溢れてきて、とても言葉が見つからない。ミスなく滑ることだけ考えてやりました。優勝したとは、まだ実感がわきません」と会見でサプライズの喜びを表現した新チャンピオンだった。
女王ザギトワ……予想外の敗北。
 だが“新星誕生! ”と沸き立つ声はほとんど聞こえてこなかった。

 サモデュロワはジャンプこそほとんどノーミスで降りたものの、表現力はまだまだシニアのトップレベルではない。振り回す腕の位置もきれいに定まらず、スケーティングも伸びやかさに欠ける。

 だが今回の女子フリーでは、他に優勝に相応しい選手がいなかった。

 圧倒的な優勝候補と目されていたアリーナ・ザギトワが、ジャンプのミスが続いてフリーは4位、総合2位に終わったのである。

 サモデュロワの勝利というより、ザギトワの敗北という印象の濃い大会となった。ザギトワは、会見でこうコメントした。

 「会場のみなさんに、応援のお礼を言いたい。そして期待に添えなかったことを謝りたいです。

 でもトップ3に入って銀メダルを取れてよかった。何も取れなかった可能性もありますから」

 何が起きたのかと聞かれると、「自分でもよくわからない。お客さんを喜ばせたいと思って滑りました。きっとピークはこれからなのだと思います」と答えた。

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