真央「選手時代の試合よりも疲れます!」

GQ JAPAN によると。

「選手時代の試合よりも疲れます!」
途中で食事を挟んだりしながら上尾入りした取材スタッフが、それでも予定よりも早く上尾市の埼玉アイスアリーナに入ると、誰もいないリンクで浅田真央はもう練習をはじめていた。たったひとり。マネージャーもいない。「自分なら今日は練習をサボるだろうな」などと考えながら、真剣な表情で黙々と滑っている彼女を見ていたら、なんだか声をかけられなかった。

遅れて会場入りしたマネージャーの和田さんとの打ち合わせを済ませて、取材スタッフは東京に戻ることにした。この時点で23時を過ぎていたが、浅田真央はまだ滑り続けていた。「お疲れさまでした」と、リンクのガラス越しに聞こえるはずのない挨拶をして、埼玉アイスアリーナを後にした。

和田さんによると「トップクラスのスケーターは、1日練習を休むと感覚を取り戻すのに3日は要する」のだという。後日、浅田真央本人に訊くと、「5歳でフィギュアをはじめてから朝から夜までリンクの上でトレーニングしていたので、ほとんど“氷上生物”みたいなもの。少し体が重いかな、疲れているかなと思っても、リンクですべると治ったりするんです」と語っている。その意味で、あの夜のようなシーンは、当たり前の日常なのだろう。

それにしても競技者として現役を引退してなお、ここまでストイックに練習するのは「浅田真央サンクスツアー」の特殊なプログラムによるところが大きい。なにしろこのショーにおける浅田真央はほぼノンストップで90分、プログラムにして10曲以上に出演する。出っぱなし、滑りっぱなしなのだ。本番のプログラムを終えて倒れ込みそうになる様子を目撃したこともあるが、これが浅田真央が選んだ新しいチャレンジだった。

ショーを終えたあとは「選手時代の試合よりも疲れています」という。単純に比較できるものではないが、たとえば競技者時代のフリープログラムは4分30秒なのだから、今回のショーがさらに疲れるのは素人でもわかる。なるほど、パフォーマンスを維持するためには日々のトレーニングは不可欠だろう。ちょっと電車が遅延した程度で週5回の貴重な練習をサボるなどという感覚は浅田真央にはないのである。

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